こんにちは。フーディー夫婦の旅ちゃんねるです。
今日は6月に行われた世界最大級のプライドパレードに参加してきた
体験談をお話ししたいと思います。
プライドパレードって皆さんご存知ですか?
正直私たちも知りませんでした。
でも実はこれはただのパレードではなく、
多様な性のあり方が“ここにいる”と声を上げる大切な日でもあります。
つまり「プライドパレード」はLGBTQ+の人たちの“誇り”を祝うお祭りのようなイベント。

カラフルな衣装や音楽、ダンスにあふれていて、街全体が笑顔で包まれる
まさにカナダらしい風景でした☺️
日本ではまだまだ馴染みが薄いですが、カナダでは超メジャーなイベントなんです。
当日の様子と合わせて、詳しくご紹介できればと思います!
プライドパレードって?
プライドパレードはLGBTQ+(性的マイノリティ)の人たちが
自分らしく生きることを誇りに思い、その多様性をお祝いする行進イベントのことです。
ただのお祭りというよりも、
「誇り(Pride)を持って、堂々と生きていこう」
というメッセージを込めた社会運動としての側面もあります。
そもそもLGBTQ+って?
L レズビアン/女性同性愛者
G ゲイ/男性同性愛者
B バイセクシュアル/両性愛者
T トランスジェンダー/性別移行した・したい人
Q クィア/性的少数者の総称
「+」は、それ以外のすべての人々を包括するために使われています。
意外と詳細まで知らないですよね。
プライドパレードの始まり
プライドパレードの始まりは、1969年6月にアメリカ・ニューヨークで起きた
「ストーンウォールの反乱」と呼ばれる事件です。
この事件は、同性愛が違法とされていた時代に警察の取り締まりを受けた
LGBTQ+の人たちが立ち上がり、大規模な抗議運動を起こしました。
この出来事をきっかけに、翌年から毎年6月に「プライドマーチ」
が開催されるようになり、今では世界中に広がっています。
ニューヨーク・サンパウロ・ロンドン・トロントなど
世界中の都市でパレードが行われており数百万人が参加する
大規模イベントも珍しくないみたいです。
それぞれの国・地域によって規模や雰囲気は違いますが共通しているのは、
- 多様な性を「恥ではなく誇りとして受け入れよう」
- 偏見や差別のない社会を目指そう
というメッセージです。
街に広がるカラフルの意味は?

街では至る所にこのカラフルな色が見られとても印象的でした。
実はこのレインボーにもちゃんと意味が込められているんです。
ここではカラフルなフラッグの意味についてご紹介します
それぞれの色には以下のような意味が込められているんです。
赤 | 生命(Life) |
オレンジ | 癒し(Healing) |
黄色 | 太陽・希望(Sunlight) |
緑 | 自然(Nature) |
青 | 調和・平穏(Harmony) |
紫 | 精神(Spirit) |
これらの色は、どれか一つでも欠けてしまったら虹にはならないように、
「性のあり方も、誰かを排除するのではなく、全てが揃って社会は豊かになる」
というメッセージが込められています。
目を引くカラフルなデザインは、単に多様性の象徴という意味
ではなく誇りと思いが詰まっているんですね。
100万人が街に集まるトロントのプライドパレード
では、そんなプライドパレード当日、実際にどんな雰囲気だったのか…
トロントで体験したリアルな様子を、ここからご紹介していきます!
ダンスと音楽に包まれた一体感
実際にトロントのプライドパレードに行ってみると、想像以上のスケールに圧倒されました。
それもそのはず、パレードへの参加者は100万人以上!
街の中心部にあるYonge Streetが完全に歩行者天国になり、
レインボーフラッグが揺れ、音楽が響き渡り、まさに“街全体がフェス状態”になっていました。
この日は早朝から道路が封鎖され、沿道にはパレードを楽しみにする人たちがずらり。
小さな子どもからお年寄りまで、年齢も性別も国籍もバラバラな人たちが、思い思いのスタイルで参加していて、まさに「多様性のフェスティバル」でした。
”自分自身を自由に表現している姿”を間近で感じることができました。
日本ではみられない光景に終始圧倒されてしまいましたね。

印象的だったのは、参加者みんながとにかく自由で楽しそうなこと!
顔にレインボーのペイントをした人
派手なメイクと衣装のパフォーマーたちが踊りながら歩く姿
車には大音量の音楽とともに、ダンサーや歌手が乗って盛り上げている様子
歩道から見るだけでもワクワクする光景です。
思わず手を振って声を出してしまうような、エネルギー溢れる楽しい空間でした。
企業も“当たり前のように”参加するパレード
パレードにはカナダの大手企業や銀行、学校、NPO団体などもチームで参加していて
社員たちがレインボーTシャツを着て行進していたのも印象的でした。

大手企業のも当たり前のようにパレードに並んでいて、企業と社会が一緒に祝う姿が素敵でした。
カナダでは企業がプライドパレードに参加し当事者だけではなく
みんなで盛り上げようという、社会全体で支える雰囲気を感じました。
正直、ここまで盛り上がっているとは思っていなかったので、終始圧倒されっぱなし。
でも、ただ派手で楽しいだけじゃなく、そこには“多様性を認める空気”と
“一人ひとりを大切にするメッセージ”がしっかり感じられました。
ここからは、日本でも広がりつつあることというのを少しだけご紹介できればと思います。
東京レインボープライドで広がりを見せる日本の動き
トロントのような大規模なプライドパレードはまだ日本では珍しいかもしれませんが
実は日本でも「多様性を祝う場」は少しずつ広がってきています。
毎年春に開催される東京レインボープライドでは、代々木公園を中心にパレードやフェスが行われ、
年々参加者や企業のブースも増え続けているようです。
規模は10〜20万人前後とのこと。
だいぶ多い気もしますが、トロントと比べると規模の差を感じてしまいます。
まだまだ「行くにはちょっと勇気がいる…」と感じる方も多いかもしれませんが
「まずは知るところから始めよう」という動きが、確実に広がっているのを感じますね。

ちなみにこのイベントは、渋谷〜表参道を約3km歩くイベントで、誰でも参加可能。
せっかく知れたので日本に帰ったらぜひ参加してみたいものです。
このような積み重ねやつながりが、将来的に日本でも
“街全体で多様性を祝う”文化につながっていくのかもしれません。
世界最大級のプライドパレードを歩いて感じたこと
今回トロントのプライドパレードを体験してみて
「可視化されていること」や「参加の自由さ」が
この活動の世界最大級規模につながっているのだと思いました。
トロントでは行政も企業も、地域の人も自然にパレードに関わっており
日本との“社会的温度差”を感じてしまいました。
正直、自分の中にも「普通」と「特別」という境界線がありました。
このパレードに参加して、その境界線が完全に無くなったわけではないかもしれません。
ただ、違うことが当たり前で、違っていいんだ。そう強く感じることができました。
誰かの権利を他人事にせず、パレードを通して一緒にお祝いする。
当たり前のようで、意外と難しい。
これが自然と街全体に馴染んでいるカナダは圧倒的です。
そんな街に住んで、新たに知ることができてよかったです。
まとめ
トロントのプライドパレードは、まさに“多様性が目に見える街の祝祭”でした。
当事者も、支援する人も、ただ楽しみに来た人も、もちろん私たちも
みんなが一緒に笑顔になれる空間。
参加して本当に良かったと感じています。
日本でも少しずつプライドパレードやLGBTQ+への理解が広がってきていますが、
もっとオープンに知る・祝う・考える機会が増えたらいいですね。
もし「参加してみたいけど勇気が出ない」と感じている人がいたら
まずはYouTubeでその雰囲気を見てみるのもおすすめです。
私が実際に歩いて撮った動画もあるので、ぜひ一緒に体験してみてください!👇
いずれ東京プライドにも参加した動画を上げられればと思っております。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
これまで知らなかった世界を知り、このように発信していくことで
また誰かの心に響いて繋がっていってくれたら嬉しいです。
今後もカナダ・トロント生活の中で、「疑問に思ったこと」「共有したいこと」を
Youtube動画・記事にしていきたいと思います。
皆さんのお役に立てると嬉しいです。
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